過去200年間で半分以上も破綻状態にあった国だ。そして国民の4分の1が公務員で、その年収は民間の5割増し。しかも、公的年金については、先進国では現役世代の5割もらえれば上等であるところ、ギリシャではほぼ現役世代の給料と同じだ。これでは誰が働こうと思うだろうか。
それにもかかわらず、ユーロ加盟を推し進めたあげく、加盟条件があるものの、それを統計上粉飾でクリアした。いってみれば、不出来な学生が裏口入学したようなものだ。
今回の総選挙での緊縮財政派の勝利は単にユーロ離脱を先送りしただけだ。もちろん、この一時期にギリシャの抜本的な構造改革ができれば話は別だが、果たしてできるだろうか。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
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