2011年9月28日水曜日

原発は何処から、何処へ――

 こういう連載は事故が起きる前にこそ必要なのだが、不幸にも事故前は、
公表することが政治的にも経済的にもほとんど不可能なのが日本の歴史だった気がする。

 原発問題は福島の事故が起きたことで、反対派、推進派の両陣営の争いのような現象に見えるかも知れない。
何も知らない人、無関心な人にとっては。

 他の問題と決定的に違うことはあまりにも原発に関する事実が知られていないということ。
原発という発電施設、発電方法の問題ではないのである。

 日本の核政策という歴史を詳細に知らなければ、現在あちらこちらで議論されている情報の真偽すら判断できないかも知れない。
原子力と言えば高度・専門的な科学技術分野というイメージがあるが、
科学技術とか専門の学者・研究者の関わる土俵なんて甲子園球場での針の穴のようなもの。
核政策の全体像というものを理解しないと日本の原発が抱えている問題は決して議論すべきではない。
なまじっかな知識、あるいは嘘で塗り固められた情報だけで原発の話しをすること自体が罪悪だと思う。

 これは何も一般の人のことではなく、世の中で広く意見を言っている知識人と言われる人たちのことである。
本当に核に関わる歴史や全体像を理解しているのですか?
と聞きたくなる知識人があまりにも多い。

 自民党のある国会議員が自民党のエネルギー特命委員会での実態をブログで公表している。
「答えられない」

0 件のコメント:

コメントを投稿