2011年7月31日日曜日

7月28日 すでにチェルノブイリの3分の1相当の放射能が出て進行中 小出裕章(京都三条ラジオカフェ)

 福島第1原発の状況に関して東電・政府の発表をそのまま鵜呑みにしてマスコミは報道するがもはや素人の国民ですら全く信用していない。汚染水循環冷却システムなど、どうでもいいような成果だけを発表して最も重要でやらなければならないことができていないということを報道しない。外国人記者対象の記者会見には誰も出席者がいない。東電・政府の記者会見は全く無駄だと判断されている。日本の記者クラブのメディアだけがまるでコピー機のように聞いたことだけを報道する。
 マスメディアに限れば日本のジャーナリズムは地に落ちた。
1号機はメルトスルーが起きてすでに核燃料が原子炉の中に無い状態なのにどうして安定的な冷却という言葉が出てくるのか素人でもおかしいのが分かる。2号機、3号機にいたってはいまだに人が近づけずに原子炉の状況すらつかめていない。それなのに計画の第1ステップが終了したなんてどんな顔をして言えるのだろうか。

 極端に半減期の短いものを別にすれば放射性物質は無くならないと考えるべきだ。一旦撒き散らかされたものがどういう分布で溜まっているのか国を挙げて測定・調査しなければならなのに全くせずに肉牛だけがスケープゴートのようにされてしまった。汚染水が建て屋から漏れ出して海をどれだけ汚しているか、こういうことも今後外国から文句を言われるまでおそらく沈黙状態だ。

 いわば犯罪を犯した犯罪者(東電、国)が言い訳ばかりをしている、できるだけ事実を隠したい。そんな犯罪者の言い訳を犯罪者の弁護人かのように報道するだけのマスコミ。

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